放牧、薬学部、そして偏差値40の僕は夢を見る。~薬剤師ってそんなに美味しいの?~

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放牧、薬学部、そして偏差値40の僕は夢を見る。~薬剤師ってそんなに美味しいの?~

「薬剤師になれば、高収入で安定も手に入る!」

そんな甘い言葉を耳にする度に、僕の心は揺れ動く。将来への不安と、楽して生きたいという怠惰な自分が、薬剤師という職業を輝かしいゴールに見せてしまうんだ。

だけど、現実はそう甘くない。

僕は今、薬学部を目指して4浪目の受験生。偏差値は、目を覆いたくなるような数字が並ぶ。正直、薬剤師になれる未来なんて、僕には想像できない。

「薬剤師って、マツモトキヨシで薬を調合してるだけでしょ?」

そんな風に軽く考えている自分がいるのも事実だ。でも、心のどこかで「本当にそれだけなのかな?」という疑問も湧き上がってくる。

確かに、薬剤師は国家資格だ。簡単に取得できるものではないだろう。それなのに、なぜ「薬剤師=楽して稼げる」なんてイメージが先行してしまうんだろう?

もしかしたら、僕たちは「薬剤師」という職業の本質を、まだ何も知らないのかもしれない。

偏差値40の僕には、薬学部は高すぎる壁に思える。それでも、もし、ほんの少しでも可能性があるのなら…。

夢を叶えるために、まずは現実と向き合わなければ。

「薬剤師って、実際どうなの?」

その答えを探すために、僕は歩き出す。