タワーマンションは本当に「負」動産になるのか?

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タワーマンションは本当に「負」動産になるのか?

タワーマンションに住む」というと、多くの人が憧れる贅沢な暮らしを想像するでしょう。しかし、豪華な設備の裏には、将来的な不安要素も潜んでいるようです。

最近、ある芸人さんが、タワーマンションの高層階に住むよりも低層階に住む方がメリットが多いと主張し、話題になっています。それは本当なのでしょうか?今回は、タワーマンションのメリット・デメリットを深掘りし、本当に「負」動産になりうるのか、考えていきましょう。

タワーマンションの魅力とは?

タワーマンションの最大の魅力は、その眺望の良さや充実した共用施設と言えるでしょう。高層階からの景色はまさに絶景で、日々の生活に彩りを与えてくれます。また、プールやジム、シアタールームなど、ホテルライクな共用施設も魅力的です。

さらに、セキュリティの高さや駅近であることが多い点も、タワーマンションの人気を支えています。

低層階に住むメリット

一方で、芸人さんが推す「低層階」にも、以下のようなメリットがあります。

  • エレベーターの待ち時間:高層階に住む場合、エレベーターの待ち時間は大きなストレスになります。特に朝の通勤時間帯などは、なかなか乗れずにイライラすることも。低層階であれば、階段を利用することもでき、時間の節約になります。
  • 災害時の安全性:大規模な地震などが発生した場合、高層階はエレベーターが停止し、避難が困難になる可能性があります。低層階であれば、比較的安全に避難できる可能性が高いでしょう。
  • 家賃や管理費の安さ:一般的に、同じタワーマンション内でも、高層階になればなるほど家賃や管理費は高くなります。低層階であれば、その分費用を抑えることができます。

タワーマンションの将来性

タワーマンションの資産価値は、築年数と共に低下していく傾向があります。これは、建物の老朽化や設備の陳腐化などが原因です。

さらに、大規模修繕には莫大な費用がかかり、住民の負担が大きくなる可能性も。所有者が賃貸に出していたり、転売目的で購入していたりする場合は、修繕費用の負担を嫌がり、合意形成が難航することも考えられます。

実際に、老朽化したタワーマンションの修繕が遅れ、問題となっているケースも出てきています。

中層マンションという選択肢

タワーマンションと低層マンションの中間に位置する「中層マンション」も、検討する価値があります。

中層マンションは、タワーマンションほど規模が大きくないため、管理費や修繕積立金が比較的安く抑えられます。また、住民間のコミュニティが形成されやすい点もメリットと言えるでしょう。

まとめ:タワーマンションは「負」動産になりうるのか?

タワーマンションは、豪華な暮らしを実現できる一方で、将来的なリスクも抱えています。特に、修繕費用の負担や資産価値の低下は、大きな不安要素と言えるでしょう。

タワーマンションの購入を検討する際は、これらのリスクを十分に理解した上で、慎重に判断する必要があります。

タワーマンション=負動産」と断言することはできませんが、安易に購入を決めるのではなく、中層マンションなど、他の選択肢も比較検討することをおすすめします。