お金に余裕がある人とは?ソシャゲ課金を通して考える「真の余裕」

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お金に余裕がある人とは?ソシャゲ課金を通して考える「真の余裕」

近年、スマートフォンゲーム(ソシャゲ)の普及に伴い、その課金システムが度々議論の的となっています。高額な課金をする人、いわゆる「重課金者」に対して、批判的な意見を持つ人も少なくありません。しかし、そもそも「お金に余裕がある」とはどういう状態を指すのでしょうか?今回は、ソシャゲ課金を通して、真の「余裕」について考えてみたいと思います。

余裕の定義:一生働かなくても困らない?

「余裕がある」という言葉は、人によって解釈が異なります。今月少しお金が余ったという程度の「余裕」もあれば、一生働かなくても生活に困らないほどの資産を持つ「余裕」もあります。

例えば、80歳で金融資産が1億円ある人は、年間300万円を使っても寿命が尽きる前に資産がなくなることはありません。仮に年間200万円の使用であれば、単純計算で50年間生活できます。日本の平均寿命を考えると、かなり余裕のある状態と言えるでしょう。

一方で、月収15万円の人が今月13万円しか使わなかったという程度の「余裕」は、一時的なものであり、長期的な安定とは言い難いでしょう。

ソシャゲ課金は「余裕」の証?

では、ソシャゲに課金できる人は「お金に余裕がある」と言えるのでしょうか?

私個人の意見としては、40歳で1億円以上の金融資産を持つような、経済的に非常に安定した人だけが、ソシャゲに課金する「余裕」があると言えるのではないかと思います。

それ以外の人は、たとえソシャゲが好きで、課金することで生活に張り合いを感じていたとしても、本当に「余裕」があると言えるのか疑問です。

愚かな行為と「余裕」の関係

人は、時に「愚かな行為」をしてしまう生き物です。お酒やタバコ、ギャンブルなど、体に悪い、お金の無駄遣いとわかっていても、やめられない人は多くいます。

ソシャゲ課金も、ある意味では「愚かな行為」と言えるかもしれません。しかし、重要なのは、それが「愚かな行為」であると自覚しているかどうかです。

例えば、AKB48のCDを何百枚も買って握手券を集める行為は、一般的には「無駄遣い」と捉えられるかもしれません。しかし、その行為を通して推しメンを応援し、グループの活動を支えているという意識があれば、それは単なる「無駄遣い」ではなく、価値のある消費と言えるでしょう。

同様に、ソシャゲに課金するにしても、「これは無駄遣いかもしれないけど、自分が楽しんでいるからいいんだ」という自覚があれば、まだ救いがあります。

しかし、日本の経済のため、ゲーム開発者のためなど、無理やり正当化しようとするのは、あまりにも「愚か」です。

趣味への課金と文化の発展

一方で、趣味にお金を費やすことは、文化の発展にもつながります。絵描きさんのイラストを購入したり、同人誌を買ったりすることで、クリエイターの活動を支援し、新たな作品が生まれる土壌を作ることができます。

私自身も、周りの人たちが漫画やアニメにお金を使うことで、自分が好きな作品が続いていることに感謝しています。

まとめ:真の「余裕」とは?

お金に余裕があるということは、単に今使えるお金があるということではありません。将来への不安がなく、経済的に安定した状態であることが重要です。

ソシャゲ課金は、その人の経済状況を映し出す鏡とも言えます。本当に「余裕」のある人は、課金すること自体を問題視しません。一方で、「余裕」がないにも関わらず、無理をして課金したり、正当化しようとしたりする人は、一度自分の経済状況を見つめ直す必要があるかもしれません。

真の「余裕」とは、経済的な安定だけでなく、自分の行動に責任を持ち、周りの人への感謝を忘れない心の豊かさを持つことではないでしょうか。